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エアタービンについて

  タービン(エアタービン)とは、などを削る回転切削器具の一つです。回転切削器具には他にもエンジンというものがありますが、エンジンの回転数が最大10000回/分程度であるのに対し、エアタービンは30~40万/分もの回転数があります。そのため、エンジンよりもはるかに切削能力が高く、振動も少ないのが特徴です。

 

 エアータービンのヘッド部分では、回転羽根(ローター)が小さな鋼球(ボールベアリング式)や空気の薄い膜(エアベアリング式)で保持されています。圧縮空気が送られることにより、ローターを30万~50万回転/分で超高速回転させることができます。ローター部分にはダイアモンドポイントなどの回転工具が装着されます。

 

 エアタービンは、ハンドピース、コントロールボックス(送風量制御装置、送水量制御装置、油量調整装置)、およびフットコントローラー(メインスイッチ)から構成されています。ハンドピース頭部内のローターに取り付けられた羽根に圧搾空気を当てて高速回転を得るが、切削時に熱が発生するため注水や噴霧により歯質・切削器具を冷却する必要があります。

 

 エアタービンは非常に切削能力が高く、効率的に歯を削ることが出来ますが、もし手が滑ってしまうと簡単に歯を削りすぎてしまうので注意が必要です。この低トルクを補うことを目的に、近年では変換ギアによって回転速度を20万回転/分程度まで増速した注水式のマイクロモーターハンドピースが開発され、エアータービンの代替として用いられることもあります。

 

 


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