高齢になると残っている自分の歯の数は少なくなり、後期高齢者の平均値は約13本で、3人に1人が総入れ歯を使っています。8020により、最近は少し改善傾向があります。また国際的にみても日本人の高齢者は比較的歯が残っているといえるようです。咀嚼では、食物を細かく砕き、唾液と混ぜ合わさせて呑み込みやすい塊にする作業が、歯・歯周組織・咀嚼筋・顎関節・舌・ほお・唾液腺などの巧妙な協調によって行われます。
そのため、加齢により咬み合わせる力や舌の運動機能が低下し、唾液分泌量が減少すると、咀嚼能力が低下します。歯科ならばハンドピースが色々あります。
歯の喪失の大きな原因は2つあります。一つは虫歯で、もう一つが歯周病とされます。虫歯も歯周病も主な原因は歯垢にあるので、歯と歯茎の周りのプラークを歯ブラシやデンタルフロスによって除去する必要があります。そのためには朝、昼、晩の1日3回の歯磨きを欠かさずに行うこと、なかでも夜の歯磨きが一番大切です。就寝中は、唾液があまり出ないので虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすいからです。
ほとんどの歯は歯科医院での抜歯処置を経て喪失に至ります。歯周病が進行して歯がグラグラになり自然に脱落する歯もありますが、歯が失われる場のほとんどは歯科医院と考えて差し支えないと思います。そこで歯科医院で抜歯される歯の直前の状態を調べることにより、歯が失われる原因を明らかにすることができます。