消毒については,対象微生物に適応した.もので,かつ作業者および周辺の住民の健康ならびに環境への影響にも留意した方法でなければならない。滅菌とは,すべての微生物を対象として、全ての微生物を殺去する方式です。滅菌方式についてですが、多種多様で、今日滅菌方式について少しお話いたします。
<乾熱滅菌>
乾熱滅菌は乾燥空気中で加熱することによって微生物を滅菌する方法ということです。この滅菌方式は主としてガラス製、磁製、金属製もしくは繊維製の物品、鉱油、脂肪油、試薬または固形の医薬品などで乾燥高温に耐えられるもの適用します。ガスまたは電気によって直接加熱しますか、加熱した空気を循環させて乾燥高温状態を保つ方式などがあり、一般的には、直接加熱の場合は次の条件で行います。
135~145℃ 3~5時間
160~170℃ 2~4時間
180~200℃ 0.5~1時間
また、密封容器に入れた医薬品の水溶液などで高温に耐えるものは、134~138℃で3分間以上乾熱する方法も用いられます。使用温度がかなり高温(160~180℃)となるため、その適用範囲は比較限定されます。ガラス器具・軟膏・粉末などの滅菌に主に用いられます。
<煮沸消毒>
日常生活の中には、よく使われる滅菌方式は、煮沸消毒だとおもいます。沸騰水中に沈め、加熱することによって微生物を殺菌することになります。この方式によりますと、、主としてガラス製、磁製、金属製、ゴム製もしくは繊維製の物品、培地、試薬・試液または液状の医薬品などで、乾熱法、または高圧蒸気法により、変質する可能性がのあるものに用います。なお、その効果を増加するには、沸騰水中に炭酸ナトリウムを1~2%加えることができます。通例、沸騰水中に沈め、15分間以上煮沸して行います。 鋼製手術・診断用器械、注射器などの消毒に広く用いられてきた方法ですが、しだいに高圧蒸気滅菌法にかわりつつあります。