歯周病は歯槽膿漏とも呼ばれ、日本人の歯を失う最大の原因となっています。この疾患は生活習慣病とも言われています。個人の生活習慣(喫煙、嗜好、歯ブラシの習慣)が歯周病の進行に影響する事がわかっているからです。今度は三つのタイプの歯周病を治療する方法を紹介します。
PMTC
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士といった専門家が、歯を健康に保つために行う予防プログラムです。専用の器械を使用して、ご自身の歯磨きでは落しきれない「バイオフィルム」と呼ばれるこびりついた細菌の塊、歯と歯の間や歯周ポケット内などの汚れを取り除くクリーニングです。
スケーリングとループレーニング
スケーリングとは スケーラと呼ばれる金具を使って、歯肉縁上および歯肉縁下の歯面からプラーク、付着物、および歯石を除去することをいいます。ループレーニングとは、スケーリングによって、歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去したあと、歯根面 を硬くなめらかな面に仕上げることをいいます。ルートプレーニングにより、歯の表面が滑らかになることで、歯根部に歯石がつきにくくなり、虫歯予防になります。一部分の歯周病を治療する器材はオートクレーブによる消毒が必要です。
エムドゲイン
エムドゲインとは、エムドゲイン・ゲルという薬剤を歯と歯ぐきの間などに注入することで、歯周組織の再生を促す治療法です。エムドゲインの主成分は、歯が生えてくるときに重要な働きをするたんぱく質の一種であり、薬剤が吸収されるとともに歯周組織が再生していきます。