歯石とは、歯垢が石灰化したもので、多量に沈着する部位としては唾液腺の開口部である下顎前歯部舌側及び上顎第臼歯部頬側があります。歯石は、リン酸カルシウムを主成分としてハイドロキシアパタイトが多く含まれているので堅く、ブラッシングでは除去することができません。よって、歯科医院で専用の器具を用いてのみ除去可能となります。
歯石そのものには害や毒はないのですが、表面がザラザラの歯石の上に歯垢が付着し、虫歯や歯周病が引き起こされやすくなります。ほとんどの方には歯石が付着しており、歯周炎があると言われています。歯周炎があると老化やストレスに伴って歯周病へと移行していきます。虫歯やトラブルが起こってから歯科医院に行く方も多いようですが、歯のトラブルが無くても、定期的に歯科医院を受診して歯石を除去してもらうことが大切です。
歯石を除去する器具
1、手用スケーラー(手で行うので力の強さを調整できますが、効率が悪く時間がかかる。)
2、超音波スケーラー(効率がよくしっかり歯石を除去できるが、歯が振動でしみることがある。)
最近はレーザーによる歯石除去も増えてきました。レーザーを使うメリットとしては、痛みや出血が比較的少ないことや、歯石の再付着が少ないこと、殺菌効果があることなどがあげられます。しかし、レーザーはピンポイントで照射されるので広範囲の歯石を一気にとることはできません。 歯周ポケット内の歯石をとることも難しいといえます。
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