顎関節症とは、簡単に説明すると、あごの関節周辺に何らかの異常があるあごが痛い、あごが鳴る、口が開けづらいなどが主な症状である慢性的な疾患で、原因はいくつかあり、それぞれの症状も異なります。
顎関節症にかかる原因
ほとんどの場合、過度の開口や、硬いものをかんだことがきっかけで発症しますが、真の原因は、歯のかみあわせの異常によって顎関節が傷ついたり、あごの運動に関与する咀嚼筋の連係に支障をきたすことによります。また、発症の背景には精神的ストレスからくる顎関節周囲の異常な緊張が関係していることもあります。(顎関節症の検査は歯科レントゲンが必要です。)
症状について
あごの関節そのものの痛み 口を開けるときにコキッと音がしたり、あごの関節から耳あたりまで痛んだりすることがあります。口を開けられないほどの痛み あごの関節がひどく痛み、あごを動かすとギリギリと音がしたりします。あご周辺の筋肉痛 あごばかりではなく、首や肩に痛みがあります。ひどいものになると、腕や手の指なども痛むことがあります。
治療法
1生活指導
ダメージを受けている箇所の安静や精神の安静、食いしばりなどの癖を除去するためのアドバイス、食事指導などを行います。
2スプリント療法
上顎や下顎に、着脱可能なアクリル製のスプリント(マウスピース)を装着して顎の安静をはかります。(装置を着装するなら、歯石のような汚れが貯まりやすくなりますから、超音波スケーラーで定期に歯石を取ることは必要です。)