顎関節症は、噛み合わせ、顎関節と中枢神経系との3つのバランスが崩れ、その結果、咀嚼筋そしゃくきん(特に外側翼突筋がいそくよくとつきん)と呼ばれる下顎を動かす最も重要な筋肉に障害が起こる病気です。
原因について
かみ癖、かみ合わせの不正、精神的、身体的ストレスなどによって、 あごの関節や周囲の組織には異常が起きます。あごの関節の小さな ズレは、長い間に徐々に口全体や姿勢のズレとなって現れる可能性があります。(歯科レントゲンは顎関節症の診断に欠かせない歯科器材です。)
治療法1
口腔外科での顎関節症の治療法として主な方法は、関節に電気的な刺激を与え、顎関節付近の血液の循環や筋肉などの障害を緩和する治療方法、スプリントやプレート、マウスピースなどを直接歯に固定式、または非固定式の器具を設置し、顎関節付近の筋肉などの緊張を和らげて治療する方法、顎関節やその周辺の筋肉、骨、神経などを手術する治療方法などがあります。(外科の方法を用いる時に生体情報モニタ利用を勧めます。)
治療法2
鎮痛剤、抗精神薬、消炎剤の投与、筋弛剤の投与。痛み止めは痛みの除去に使い、筋弛緩薬は筋肉の過度の緊張緩和に使います。精神的緊張により痛みを生じるときには抗精神薬を投与し、過敏になった神経や筋肉の緊張を緩和させます。