歯周病とは、その名前の通り歯の周りの病気のことです。症状としては、歯肉の炎症・出血・腫れ・歯槽骨の破壊などがあります。ブラッシング時の歯ぐきの出血は、この歯周病によるものが大半です。治療せずに放置しておくと歯ぐきが痩せていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。さらには歯周病病原菌が血液に流れ出し、内臓などに影響が出ることも考えられます。(超音波スケーラーなどの器材によるPMTCは歯周病の予防に効きます。)
肺炎と癌
歯周病菌など、口の中の細菌が気管に入り込み、肺炎にかかることも。高齢者・寝たきりの人や、脳卒中の後遺症などで飲み込む力が低下しているとおこりやすくなる。また歯周病菌によって炎症がおこり、それが続くことで正常細胞に異常をきたし、発がんに結びつくという説も出てきている。
早産
母親が歯周病にかかっていた場合、歯周病菌が母体の血液を介し、胎盤と胎児に感染します。感染による炎症反応は胎児にストレスを与え、50%の割合で早産となることが報告されています。
心臓病
重症になると歯周病菌による炎症から血栓ができやすくなるため、動脈硬化を招き心筋梗塞や狭心症などを引き起こすことがあります。また心臓の内側にある心内膜の炎症を引き起こし、細菌性心内膜炎になる場合もあります。(歯科レントゲンは歯周病の検査に大切な器材です。)