歯はどんな色にみえましょうか。いろいろな要素が共同作用の結果です。エナメル質は歯の表面に付いて、透明度も高いので、実際に象牙質の色が歯の色を決めています。でも、個人差、人種差等の状況があり、象牙質の厚さ、エナメル質の厚さもちがいます。それで、表現される歯の色が違います。象牙質の厚い場合には色味が強くなり、エナメル質が厚い場合には白くなります。
エナメル質は95%以上がハイドロキシアパタイトの無機成分による結晶構造によって形成されていますが、象牙質は、無機成分の他にタンパク質、コラーゲンなどの有機成分が豊富に混ざり合っています。ですから、ただの白ではなくやや黄色いです。
そして、また、エナメル質には凹凸がありますから、それによる光の屈折によっても歯の色は変化し、歯の表面に縞模様のような模様が見えることもあります。このように歯の色が決まってきますので、投薬などによって象牙質に色が沈着した場合や、神経を抜いた後に象牙質が変性した場合には、歯の色が灰色がかったように変化して見えるのです。
ですから、歯を白くさせたい場合では、単なる歯磨き等の物理的な方法が行けないです。化学的に漂白必要があります。いわいるホワイトニング薬剤、ホワイトニング機器を使って歯科ホワイトニングになります。
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歯科ホワイトニング用測色器