インプラントの手術方法には1回法と2回法があります。その名の通り、1回の手術を必要とする場合と2回の手術を必要とする場合の2つの方法があります。様々なホームページで1回法が良い、2回法が良いといった意見がありますが、本当のところはどうなのでしょうか。実はどちらの治療法が良いということではありません。今回は1回法と2回法を詳しく紹介します。
一回法は、外科手術が一回で済む方法です。骨の量が十分にある場合に適用されます。
1回の手術で終わるので、患者さんの負担は少ないのですが、インプラントが骨と確実に結合するまでの間に細菌感染する可能性、余計な力がかかってしまいインプラントの骨結合に悪影響を及ぼす場合があります。(手術後、口腔内カメラによる定期検診を勧めます。)
インプラント手術の2回法とは、基本的に手術が2回行われます。1次手術後は歯肉に完全に覆われている状態ですので、頭出し手術が必要です。ただし、1回法と比べインテグレーションを阻害する可能性は低いと考えます。 骨が足りない方や、前歯など審美性にこだわる方には2回法が向いているといえます。
一回法の特徴について
1.歯肉の切開は一度だけなので、患者様への負担が軽い。
2.手術時間を短縮することが可能。
3.インプラント(歯科器材)を埋め込む顎の骨がしっかりとある必要がある。
二回法の特徴について
1.歯肉の切開を2度行う必要があるため、1回法より患者様への負担が大きい。
2.ほとんどすべてのケースで適用できる。
3.歯肉を閉じてしっかりと治癒期間を待つため、感染の可能性が低い。